50代、日々をコツコツ過ごす

毎日を淡々と、日々の積み重ねに感謝して過ごしている記録です。

ご褒美の品

今日は、日中夏を思わせる陽の強さ
ちょっと堪える。
前から予約してあった、父の銀行の口座の解約に立ち会うため、午前中仕事を終えて、急いでお出かけ。
解約する銀行は自宅のそばには店舗がなく、ネットバンキングは使うつもりで整備はしたものの、80の父には難しい様子。
それなら普段使い慣れている所にまとめた方が安心だと言うのでお付き合い。


以前の父は力のある字を書いていた。最近は書類を書こうとすると手が震えるんだよと、少し情けなさそうに私に言う父。
「いや、お父さんだけじゃないから大丈夫。ちゃんとしっかり読める字書けてるから」と私は伝えるけれど、自分が一番老いを感じているのだと思う。
でもこうやって自分達の整理を進める両親は凄いと思う。やらなくちゃと思ってもなかなか進まないもの。
もちろん私もその作業の多くを一緒にするから進むのだと言うけれど、いざ終活としてやるぞ!ってなかなか腹を括らないとこういうことは進まないもの。今日も一つ、納得して片付けることが出来たと父はしきりに喜んでいた。
多分、今日の予約を入れるずっと前から気にしてたんだろうなぁー。今日は安心してしっかり寝てほしい。


遣りたいことを完遂して、タカシマヤのデパ地下で御座候の大判焼を購入。

私が学生の頃は母のリクエストが入ると学校帰りにお土産に買って帰ったものだ。今の若い人のように携帯を誰もが持ってるなんて時代でもなく、あんこの好きな母のリクエストは出かける間際に呟かれる。
「今日は御座候食べたいなぁー」と。


「全くこっちにも予定があるのに」とブツブツ言いながら、数人待ちのある購入者の列に並んだ。今でこそ実家に名鉄で帰るのに15分に一本特急か急行があるが、あの頃は特急は指定席券が必ず必要だったから、30分に一本の急行にしか乗らなかった。「早く買えないかなぁー」と足踏みしながら並んでいたっけ。


そんなことを思い出しながら、両親にも10個入りを一つお土産に、そして自分にも。私はこれを冷凍しておいて、疲れた時解凍して熱々を食べる。
ちょっと塩味のあるあんこが本当にたっぷり入っていて幸せな時間。
はい!今日のご褒美の品は御座候の大判焼です。